ラーメン店を開業するときは、店舗やメニューを準備するだけでなく、店の存在を知ってもらうための集客も考える必要があります。
ラーメン店の集客方法というと、SNSや広告を思い浮かべるかもしれません。しかし、来店につながる接点はインターネット上だけではなく、店頭の看板やGoogle ビジネス プロフィール、口コミなどもあります。
また、開業前と開店直後、営業が落ち着いてからでは、集客の目的も変わります。施策を増やすことから始めるのではなく、「店を知る→来店を検討する→実際に来店する→再来店する」という流れで考えることが大切です。
この記事では、ラーメン店の集客方法について、開業前から取り組める施策、開店後の情報発信、リピーターにつなげる考え方まで順番に解説します。
ラーメン店の集客は来店までの流れから考える
ラーメン店の集客では、「何を使って宣伝するか」を決める前に、お客様がどのように店を知り、来店するのかを考えます。
店舗の存在を知らなければ、来店先の候補には入りません。一方、店を知っていても、場所や営業時間、メニューなどが分からなければ来店を判断しにくくなります。
まず店の存在を知ってもらう
店舗の前を通る人であれば、看板や外観が店を知るきっかけになります。インターネット上では、Google検索やGoogleマップ、SNSなどから店舗を知る場合もあります。
そのため、店舗の立地や想定するお客様に合わせて、どこで店を知ってもらうのかを考えておきましょう。
一つの方法だけに頼るのではなく、店頭とインターネットの両方に接点を用意しておくと、店舗を知ってもらう機会をつくれます。
来店を判断できる情報を用意する
店を知ってもらった後は、来店を検討するための情報が必要です。
店名や所在地だけでなく、営業時間、定休日、提供しているラーメンの特徴など、来店前に知りたい情報を分かるようにしておきます。
店舗によっては、支払い方法や駐車場の有無なども来店を判断する材料になります。
特に注意したいのが、実際の営業状況と掲載情報のずれです。営業時間や定休日などを変更した場合は、店頭だけでなくオンライン上の店舗情報も更新しましょう。
集客は新規客を増やすことだけではない
「集客=新しいお客様を増やすこと」と考えがちですが、一度来店した人に再び利用してもらう視点も大切です。
新規客向けの情報発信だけを続けるのではなく、来店した人が次にラーメンを食べようと思ったとき、店を思い出すきっかけも考えます。
集客施策を「認知」「来店」「再来店」に分けると、それぞれの目的が見えやすくなります。
ラーメン店が開業前からできる集客方法
ラーメン店の集客は、開店日を迎えてから始める必要はありません。
開業前から店舗情報を整え、開店予定を知らせておけば、営業を始める前から店を知ってもらう接点をつくれます。
集客だけでなく、物件探しや設備、各種手続きなど開業全体の準備を確認したい方は、「ラーメン店の開業準備から開店までの流れ」も参考にしてください。
店頭で開店予定を知らせる
店舗の工事や準備が始まると、周辺を通る人からも店の存在が見えるようになります。
店頭に開店予定や店名、どのような店なのかが分かる案内を掲示すれば、開業前から店舗の存在を伝えられます。
多くの情報を詰め込むのではなく、通行する人が短時間でも内容を理解できるよう、伝えたい情報を絞りましょう。
開店日が確定していない場合は、確定前の日付を掲載せず、準備状況に合わせて案内を更新します。
SNSで開業準備の情報を発信する
SNSは、開業前から店舗の存在を知ってもらうための手段の一つです。店舗の準備状況やメニュー、店内の様子など、開店までの過程を発信できます。
ただし、「SNSを始めれば集客できる」と考えないことが重要です。誰に何を知ってもらいたいのかを考え、開店日や営業時間など、来店を検討するための情報も伝えます。
複数のSNSを無理に運用するより、開店後も継続して更新できる方法を選ぶほうが管理しやすくなります。
Google ビジネス プロフィールの準備を進める
Google ビジネス プロフィールは、Google検索やGoogleマップに表示される店舗情報を管理するためのサービスです。
Google公式ヘルプでは、オーナー確認済みのビジネス プロフィールから、住所、営業時間、連絡先、写真などの情報を更新できると案内しています。
ラーメン店でも、実際の店舗情報と一致するように店名、所在地、営業時間などを整えておきましょう。
また、Googleはビジネス名について、実際の店舗で使用している名称を正確に反映するよう求めています。検索されたいキーワードを追加するのではなく、実店舗で使用している名称に合わせて登録することが必要です。
ラーメン店の開店直後に取り組みたい集客方法
開店直後は、新しい施策を次々に増やすより、開業前に準備した情報と実際の営業内容にずれがないかを見直します。
営業を始めると、営業時間やメニュー、店舗オペレーションなど、準備段階から変更が生じることもあります。
Google ビジネス プロフィールの情報を確認する
Google ビジネス プロフィールを利用している場合は、開店後に表示されている店舗情報を確認します。
住所、営業時間、連絡先、写真などが、現在の店舗情報と合っているかを見直しましょう。
Google公式ヘルプでは、通常の営業時間をプロフィールで設定・編集できるほか、祝日や特別なイベントなどで営業時間が一時的に変わる場合には「特別営業時間」を設定できると案内しています。
臨時の営業時間変更などがある場合も、実際の営業状況に合わせて情報を更新します。
店頭から来店を判断できる情報を伝える
ラーメン店では、店舗の前を通ったことをきっかけに来店を検討する人もいます。
そのため、店頭を見たときに「何の店なのか」「営業しているのか」が分かる状態にしておきます。
必要に応じて、メニューや営業時間など、入店前に知りたい情報も伝えましょう。
看板や掲示物を増やすこと自体が目的ではありません。初めて店を見る人の立場から、入店を判断するための情報が分かるかを見直すことが大切です。
SNSでは来店に必要な情報を正確に伝える
開店後のSNSでは、料理の写真だけでなく、営業時間や休業日、メニューに関する情報なども発信できます。
一方、過去の投稿はそのまま残るため、古い営業情報との混同には注意が必要です。
営業時間の変更や臨時休業など、来店に影響する情報を発信した場合は、Google ビジネス プロフィールなどほかの情報発信先にも反映します。
「SNSに投稿したから伝わっている」と考えず、お客様がどこから店を調べても、現在の営業情報へたどり着ける状態を整えましょう。
ラーメン店の集客をリピーターにつなげる
ラーメン店の集客では、新規客を増やす施策だけでなく、一度来店した人が再び利用するきっかけも考えます。
リピーター対策は、ポイントカードやクーポンを用意することだけではありません。来店時の体験や、その後の情報発信も含めて検討します。
再来店したくなる店舗体験を考える
再来店につながる要素は販促施策だけではありません。料理の内容に加え、注文のしやすさ、店内の清潔さ、接客、提供までの流れなど、店舗での体験も次回の利用を考える材料になります。
「リピーターを増やすには特典が必要」と決めつけず、まずは来店時に不便や分かりにくさがないかを見直しましょう。そのうえで、自店に合った再来店のきっかけを考えます。
次回来店のきっかけをつくる
一度来店した人に店を思い出してもらうため、新しいメニューや営業情報などを継続して発信する方法があります。
店舗の運営方針に合う場合は、ポイントカードなどの仕組みを検討する方法もあります。
ただし、特典を用意すること自体が目的にならないよう注意が必要です。運用にかかる手間や店舗への負担も考え、無理なく続けられる方法を選びましょう。
Googleの口コミはルールを確認して依頼する
Googleの口コミは、来店を検討する人が店舗について知るための情報の一つです。
Googleでは、利用者に口コミの投稿を依頼するためのリンクやQRコードを用意する方法を案内しています。
一方、口コミと引き換えに割引や無料の商品・サービスなどの特典を提供することは禁止されています。また、否定的な口コミを避け、肯定的な口コミだけを選んで依頼する行為も認められていません。
そのため、「口コミを書いてくれたら特典を付ける」といった方法は避け、Googleのルールに沿って依頼する必要があります。
寄せられた口コミについても、評価を増やすことだけを目的にせず、店舗運営を振り返る材料の一つとして確認しましょう。
ラーメン店の集客施策を見直す方法
集客は、施策を始めたら終わりではありません。どの取り組みがどのような役割を持っているのかを振り返りながら、継続するものと見直すものを整理します。
集客方法ごとに目的を決める
SNS、Google ビジネス プロフィール、店頭の看板などは、それぞれ役割が異なります。
すべての方法に同じ成果を求めるのではなく、「店舗を知ってもらう」「営業情報を確認してもらう」「再来店のきっかけをつくる」など、目的を分けて考えます。
目的が明確になれば、実施後に何を見るべきかも分かりやすくなります。
来店につながったきっかけを記録する
集客施策を見直すには、お客様がどこで店を知ったのかを把握できる範囲で記録します。
すべての来店経路を正確に特定することは難しいため、分かる情報から振り返っていきましょう。
【集客施策を振り返る手順】
- 現在実施している集客方法を書き出す
- それぞれの施策の目的を整理する
- 確認できる反応や来店のきっかけを記録する
- 続ける施策と見直す施策を定期的に確認する
SNSのフォロワー数など一つの数字だけで判断せず、実際の来店とのつながりを見ることがポイントです。
店舗情報が古くなっていないか確認する
店舗情報は、一度登録すれば終わりではありません。営業時間や定休日などが変われば、以前に掲載した情報と実際の営業内容にずれが生じます。
【店舗情報を見直すときの項目】
「店舗名/所在地/営業時間/定休日/電話番号/メニューに関する情報/掲載している写真」などを確認します。
Google ビジネス プロフィールでは、住所、営業時間、連絡先、写真などの情報を更新できるとGoogle公式ヘルプで案内されています。
店頭、SNS、Google ビジネス プロフィールなど、複数の場所で情報を発信している場合は、それぞれの内容にずれがないかも見直しましょう。
まとめ
ラーメン店の集客では、SNSやGoogleマップなど一つの方法だけに頼るのではなく、お客様が店を知ってから来店し、再び利用するまでの流れを考えることが大切です。
開業前は店舗の存在や開店予定を知らせ、開店後は営業時間などの店舗情報を正確に伝えます。そのうえで、来店時の体験や継続的な情報発信を通して、再来店につながるきっかけをつくっていきましょう。
Google ビジネス プロフィールや口コミを活用する場合は、集客だけを目的にするのではなく、Googleが定めるガイドラインに沿って運用する必要があります。まずは次の順番で、自店の集客方法を見直してみましょう。
- 店頭・Google検索・Googleマップ・SNSなど、お客様との接点を整理する
- 営業時間など、来店判断に必要な店舗情報を最新の状態にそろえる
- 実施した施策を振り返り、継続するものと見直すものを整理する
新規客を増やすことだけでなく、来店前の情報提供から再来店までを一つの流れとして考えることが、自店に合った集客方法を見つけるための第一歩です。
参考情報
発行:Google
資料名:ビジネス プロフィールを編集する
URL:https://support.google.com/business/answer/3039617?hl=ja
最終確認日:2026年9月29日
発行:Google
資料名:営業時間を編集する
URL:https://support.google.com/business/answer/15300403?hl=ja
最終確認日:2026年9月29日
発行:Google
資料名:禁止または制限されているコンテンツ
URL:https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?hl=ja
最終確認日:2026年9月29日